独自の炭火焼き製法

一枚として同じせんべいはありません

安藤のせんべいをよく見ていただけるとわかるのですが、一枚として同じ焦げ目のついたせんべいはありません。それはガスと違って、炭の場合、まったく均一に火が通ることはありえないからです。焼く場所によっても火加減が違いますし、時間やタイミングによっても火加減は刻々と変わっていきます。また生地のほうも季節や天候によって水分の量が微妙に違ってきます。

 生地の状態と炭の火加減の微妙なバランスを調整するのは職人の技です。備長炭は火力が強く、火加減の調整は非常に難しいのですが、そこは熟練した職人の腕の見せ所、焦げ目のつき方は一枚一枚違っても、どれもが美味しく焼きあがっています。


職人の朝は早いのです

「焼き」の日、職人の仕事は朝の4時から始まります。その日一日せんべいを焼くための炭を起こすためです。安藤で使っている紀州備長炭は火力が強く、非常に長時間火が持つのですが、反面火を起こすのに時間がかかります。備長炭を使った微妙な火加減を大切にするため、せんべい職人はどんなに寒い冬の朝でもまだ真っ暗な夜明け前から一日の仕事に取り掛かります。

 

乾燥にもこだわります

 せんべいの堅さは水分によって大きく変わります。十分に乾燥させないと程よい固さのせんべいは出来上がりません。ですから「乾燥」は生地の段階で行いますが、焼きの前に更に乾燥させ、十分に乾燥したところで焼きの工程に流します。季節や天候によって変わる水分の量を的確に把握し、タイミングよく焼きの工程に流すのも職人の技のひとつです。

大量生産はできません

 限りなく手焼きに近い安藤のせんべいは、一日に焼き上げる量にも限界があります。売れるに任せてどんどん製造・卸売販売をすることができないのです。お取り扱いいただいているお店も限られてしまい、お電話でのお問い合わせにも、なかなかお近くのお店をご紹介することができずに恐縮しております。 是非、こちらの直営のインターネットショップをご利用いただければ、できるだけ早くお手元に安藤の炭火焼せんべいをお届けさせていただきます。